神楽坂に本屋をつくった僕は、今、本屋をふやす仕組みをつくろうとしています。
本たちを、本屋に届ける流通は「取次」と呼ばれますが、これから生まれる僕たちのサービスは、小さな取次。だから名前を「ことりつぎ」としました。
それは誰でも本屋をつくることができる仕組みです。
この「誰でも」というのは、文字通り誰でも。本が好きなすべての人たちです。
市区町村などの自治体が運営するオープンな本屋から、週末だけ本屋をやりたいという学生さん、お店も、企業も、既存の本屋も、本を自分の空間で売りたいすべての人たちを指します。
たとえば企業が、そのブランディングに本棚を作ることはエレガントです。あらゆるジャンルを網羅した情報のパッケージとして、僕は本以上のものを思いつくことができません。本棚にはどのような哲学でも表現することができるという、リアルな力があります。
どのようなシーンでも、本が好きな人たちが、そのように棚を作れるようにしていきたいのです。
そして「本屋」というのは本を売る場所です。
本棚は空間を権威づける高価な壁紙ではなく、書店員が情熱と工夫とともに本を挿し、読者が興味と期待からそれらを手に取り、新陳代謝を繰り返す生き物のように存在するものです。
「ブックプラス」として本屋に他業種を加える方法があるのなら、「プラスブック」として他業種に本屋を加えてもいいはず。
それが、僕らの考える本屋の広がりかたです。
もしかして、誰でも本屋がつくれるようになれば、日本中の街角に、郊外の気持ちのいいスペースに、小さな本棚が増えていき、つまり読者との接点もどんどん増えていくんじゃないかな、と思います。
ことりつぎは、そのためのサービスです。
つくづく僕は、本というものが好きなのです。
この世界がまた、読書という習慣を思い出せるようになるのなら!
……なんて、想像するだけでワクワクするのです。
2015/10/01
ことりつぎ 柳下恭平
私たち「ことりつぎ」は、日本中の街角に小さな本屋をつくることを目指しています。
Webからかんたんに申込み、アプリで好きな本の仕入れ・販売・在庫管理もできるサービスです。
皆さまの店舗のどこかに、小さな本のコーナーができて、来店されるお客様にもお店にもよろこんでもらえる仕組みにしたいと思います。
ちいさな本屋を作る為の選書・注文から在庫管理や、販売ノウハウ提供までを揃えたトータルサービスです。
本はありとあらゆる情報をまとめたパッケージです。どんなお店にも、そこに適した本が見つかるはずで、来店するお客様との親和性が高い商品でもあります。
1冊の面出しから、10冊の小さなブックコーナー。
あるいはお店の一角にある、ひと竿の本棚。
店舗に合わせて、どのようにも商品がおける、それも、このサービスの使いやすさです。
本は文具や雑貨などと比べて粗利が薄く、利益はあまり期待できません。それでも、店舗に来るお客様のニーズと相性がよく、コアなファンとなる顧客の 獲得にも繋がります。実用書から小説まで、単行本から文庫まで、幅広くニーズに応えられるのも魅力です。
現在このサービスにテストケースとしてご協力いただけるお店を探しています。
ご協力いただける方は[ お問い合わせ ]からご連絡ください。(まずは都内近郊を想定しています)